System Design Strategy
S.B.[2024年入社]
小さい部品一つにも、
ユーザーの心地よさを左右する力がある。

機構設計(Mechanical Development Project#2)
S.O.[2023年入社]

入社2年目で新しい機構の電源ボタン作りに挑戦
現在は、2026年度に発売を予定している、X1 Carbonの開発に携わっています。私が担当するのは小部品の設計。特に、従来のシリーズでは搭載されていない新しい電源ボタンの機構の設計にも取り組んでいます。
電源ボタンはPCユーザーが頻繁に触る部品であるため、 ユーザーエクスペリエンスにも関わる重要な部品設計に携われることを嬉しく感じていますね。これまでの電源ボタンには、押下した後にたわんで、手を離すと戻るアームが取り付けられていました。これは弾性のあるプラスチックの部品でボタン本体とは分かれているのですが、私はボタンと一体化したアームとして作りたいと考えました。
新しい機構の部品を目指した時に私が参考としたのは、PCとはかけ離れたもの。例えばタコの足や食パンの袋を締める「パンクロージャー」などの日用品の形状や機能を、参考にしながら試行錯誤を重ねたんです。
PoC(実証用のモデル)となるボタンを設計し、数多くの障壁となる課題をどのようにして乗り越えるのか、さらに機能を成り立たせるためのデザインはどうあるべきか、といったことを考えながら、一人で、時にチームメンバーの力を借りて、設計を前に進めていくのは非常に楽しい作業でした。

一見無関係なものにもヒントがある
私は、大学時代に専攻していたのは生物に関する学問で、卵殻膜の健康効果などを追求していました。そのため就職の際は、食品系の企業も考えていましたが、PCの機構設計に進んだのはより多くの人が手に取り必要とするものに携わりたいという思いがあったから。
分野の大きく違う仕事ですが、意外なことに大学での学びは生かされています。問題を見つけ、原因を突き詰め、解決法を模索するプロセスは多くの学問に共通することですし、機構設計にはバイオミメティクス(生物の構造や機能を模倣して新技術を開発すること)が生かされていることもあるのです。
また、NEC Lenovo Japan自体に柔軟に私の挑戦を認めてくれる風土があり、チームメンバーや上司の間にも、仲間を助け、協力し合う意識が強くあることも、私が自分の力を試し、活かしていくための大きな支えとなっています。

ONE DAY1日のスケジュール
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9:30出社
まずはメール&Teamsのチェック。連絡事項や情報のアップデートがあればレスポンスを返します。
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10:00進捗確認
リーダーを中心に、チーム内での仕事の進捗を報告し合います。現在抱えている自分の課題やスケジュールを改めて整理するとともに、仲間の進捗も頭に入れていきます。
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12:00ランチ
社外でランチ。毎週木曜日に会社近くに来るキッチンカーのローストポーク丼を楽しみにしています。
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13:00試作品作成
自分の設計したボタンが機能するか、3Dプリンターやキャドを使って試作品を作り、寸法や操作感を確かめていきます。
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15:00ブレスト
1時間ほど、チームでブレインストーミングを行い新しい機構設計のアイデアを出し合います。
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16:00デザインブラッシュアップ
再度CADを使って設計業務を開始。周辺部品との関係や機能性などを考慮して設計を進めます。
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18:30退社
帰った後の習慣は、夕飯作りとストレッチ。2週に1回くらいはチームメンバーやサプライヤーさんと一緒に、会食することも。
Engineer Voice
Innovationの現場から