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就職活動の「想い」

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大学では機械工学を学びました。その後「総合デザイン工学」を学びたいと思い、大学院へと進学。大学で培ったメカの知識を活かして、実際に製品を世に送り出すには、デザインの知識も持っておくとプラスになるのではないか。そう考えたことが、大学院に進学した理由です。どんなにかっこいいデザインであっても、機構的に作ることが難しければ、製品化には至らないというケースがあるでしょう。デザイナの意図や特性を理解し、デザイナとエンジニアの間にはどのようなギャップがあるのか、知識として持っておきたいと考えていました。
就職活動では、クルマなどの大型製品ではなく、家電製品、あるいは文房具など、ユーザーが手にとって触れる製品の開発に携わりたいと考えていました。その方が、店頭に並んだ時に自分が携わった部分が一目でわかると思っていたからです。なかでもPCという分野を選んだのは、テクノロジーが進化するスピードが速く、世の中への影響力が大きいと思ったことが決め手です。単純に「最先端でかっこいい」という理由もあったのですが(笑)。私自身、学生時代から、使いやすさやデザイン性の高さに魅力を感じてThinkPadを使っていたことも、下地としてあったのかもしれません。今やPCは、単に仕事を行うための「道具」だけではなく、ユーザー一人ひとりが「個性」や「ステータス」を表す製品になってきています。PCを通じてユーザーに「使いやすい!」「かっこいい!」という「愛着」や「感動」を与える製品開発に携わることができる。それが私自身が就職活動で望んだことであり、レノボを選んだ理由です。

[画像]製作風景

現在のミッション

入社以来、大きく2つのミッションが与えられています。ひとつは、ThinkPadのボトムケースである「Base-Cover」の設計。そしてもうひとつは、全製品を対象とした品質改善業務のなかの「公差解析」に関するリード/3次元シミュレーションです。両ミッションの達成には「現場」を見ることが不可欠であるため、中国地区のオフィスでの協業や製造現場のサポートも担っています。

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後者の「公差解析」に関するリードは、各製品の担当者が行う公差解析を包括的に見るというミッションとなります。全体的な品質改善につながるように、重要なパラメータやチェック項目をまとめたテンプレートを作成し、各リーダーに「テンプレートを埋めて、設計に問題がないか確認してしてください」とお願いするわけです。もしかしたら、一般的には私のような「新人」のレベルではなく、ベテランクラスのエンジニアが行うべきことなのかもしれません。でも、そんなことはお構いなしに、私のような若手にも果敢にチャレンジさせてくれる風土は、レノボらしさなのかなと感じています。私自身、いちエンジニアとして「Base-Cover」の設計を担当していますが、一方で、いかに品質の高い製品開発を効率良く行うのかという道筋づくりを担うことができる。それは、ひとつの要素技術に限定せず、製品開発を「俯瞰」した視点から見ることにもつながり、私自身の成長にも大きく影響を与えてくれると感じています。

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仕事の手応え

エンジニアにとっての仕事の手応え、それは自分のアイデアが認められ、形になることに尽きるでしょうね。
もし自分のアイデアが採用されれば、全世界の人々が使う製品に搭載されることになります。それだけに、そのハードルは決して低いものではありません。私自身も苦い経験は味わいました。

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新製品の開発では、例えばヒンジの機構ひとつとってもいろんな人がアイデアを出し合います。私も自分なりのアイデアをまとめ、それをプレゼンテーションしたところ、開発現場では「それ、いいじゃない!」と盛り上がりました。その後、徹夜で3Dを仕上げ、先輩のアドバイスをもらいながら実現可能性の評価を行いました。とても大きな高揚感があったことを覚えています。評価途中にはUSのエグゼクティブのレビューをもらうこともあり、エンジニアとして手応えと自信を持っていたのですが、最終的にはコスト、スケジュール、また製造性などの関係から不採用となってしまいました。自分も、また周囲も「いける!」と思っていただけに、不採用の情報は大きな落胆へとつながりました。悔しかったですね、正直言って…。前に上司から言われた「新しいアイデアは、決して簡単に通るわけではない」という言葉を実感しました。ひとつのアイデアが採用されるということは、全世界の人々が使う製品に搭載されるということ。私のアイデアは残念なことに、一度不採用となりましたが、若手でも世界に拡がる製品の「これは自分が創った!」と言えるチャンスに手をのばすことができる。それこそが、この仕事の醍醐味であると感じています。いつかは不採用となったアイデアをさらにバージョンアップさせて、リベンジを狙いたいと思っています(笑)。

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心掛けていること

一言で言えば「肉食系エンジニア」であること(笑)。どういうことかと言えば、エンジニアとして「どんなことでも、やってやろう!」と考えているということです。
日々の業務では、ではよく上司から「これ、できる?」と仕事を割り振られることがあります。一応、「忙しい?」とは最初に聞かれますが、はっきり言って「ヒマなエンジニア」なんていません(笑)。「できる?」と言われれば、私は必ず「できます!」「やります!」と答えるようにしています。後で冷静になって「しまったー!」と思うこともあるんですけど(笑)。私自身は仕事が多い方が「燃える」というか、「やってやろうじゃないか!」と思えるんですね。

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そうした意識は、入社したての頃の経験と関連があるかもしれません。入社してしばらくは、エンジニアとしてやることが実はなかったのです。つまり、仕事がない状態(笑)。今思えば、まわりの人に「何か、やることないですか?」とか、聞いて回ればよかったのですが、当時は、自分からどう動けばいいのかもよくわからなかった。動いていいのかどうかも判断できなかったんですね。仕事がある大変さ。また仕事がない大変さ、どちらがつらいかと言えば、それは間違いなく「仕事がないつらさ」です。新人の頃に味わったつらさが、今の私の「どんなことでも、やってやろう!」というアグレッシブさの根底にあるのかもしれません。
しかし、自分のキャパシティを超えたものは、誰かに割り振ることも必要だと思っています。その時は、割り振られた相手が仕事をしやすいように依頼することが重要だと思っています。自分から仕事を「取りに行く」ハングリー精神を持ち、かつ妥協せずに綺麗にこなせる「肉食系エンジニア」でありたいですね。

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これからの夢・目標・Vision

エンジニアとして、製品開発に対する広い視野を持つという点は意識していますが、当面は、メカのエキスパートとしてリーダーを務めることが目標です。そのためには、技術だけではなく、幅広い知識、経験が必要となるでしょう。英語、中国語といった語学力のブラッシュアップも大切になってきます。
レノボの特色のひとつではないかと感じていますが、社内には背中を追いかけたいと思える刺激的な先輩たちが何人もいらっしゃいます。エンジニアとして多忙なのは、誰もが同じですが、通常業務を行いながらも、次世代製品への新規技術の実装検討や業務効率化に関する提案、パテント取得・論文執筆、さらには求人活動のサポートなど、多方面で活躍しているエンジニアもたくさんいます。そういうエンジニアには、こころから憧れを感じますね。
遠い目標としては、自分が生み出した製品が、新しい生活スタイルや社会現象につながることを目指しています。様々なコミュニケーションデバイスが誕生している今、PCのあり方は大きく変わろうとしています。レノボに限らず、ライバル各社も負けじと新しいPCのあり方を模索している時期です。スケールの大きな話ではありますが、いつかはPCも「今まで誰も見たことのない何か」に進化していくことでしょう。こうした、一見すると「夢物語」にも思えることが、日々の仕事を通じて実現できるフィールドがあるということは、エンジニアとして大きな意味があると感じています。自分のアイデアで世の中を変えるものを生み出したい。それが私の夢であり、最終目標のひとつです。

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一緒に働きたい人

今までお話してきたように、レノボではひとつの仕事に限らず、多方面での仕事に関わることができる風土があります。このことをどう受けとめるかは、エンジニアにより、多少の違いはあります。人によっては「これ、できる?」と言われた時、「それは自分の仕事ではない」と拒絶する人もいるでしょう。その一方で、私のように「やります!」と即答するエンジニアもいます(笑)。どちらが良い、悪いということではなく、私自身は、エンジニアとしての自分の枠を早々に決めるのではなく、「何でもやってみたい!」と考える人と一緒に仕事がしたいですね。私はそれを「ノリのいいエンジニア」と呼んでいるのですが(笑)。「ノリの良さ」、これは案外エンジニアにも大切なことです(笑)。
このような「ノリ」といった勢いだけではなく、一方で気配りというか、配慮に長けているエンジニアもいいですね。気が利くというのでしょうか。例えば会議で、上司があるパーツについて資料をもとに説明している際「この場面では、実際に現物があった方が相手にわかりやすい」と瞬時に判断して、ちょっと席をはずして現物を持ってくるとか。そんなちょっとした気配りができるエンジニアは成長が早いと感じています。つまり、相手が何を求めているかを推察し、実行に移せる力。こうした気配りは、コミュニケーションの面ばかりではなく、エンジニアとして開発・設計に携わるうえでも重要なスキルとなるはずです。「ノリが良く」「気配りもできる」人。こうしたエンジニアと、一緒に働きたいですね。

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