市場価値の高い
「グローバルなエンジニア」
とは?

日本国内市場で高いシェアを誇るNECPCとワールドワイドな市場を担うレノボ。
その2社が同一グループとなることで、それぞれの企業の持ち味をどのように融合させ、
高いシナジー効果を図っていくことができるのか。
このテーマは、NECPCとレノボ・ジャパンの全てのエンジニアが考えるべき大きな課題です。
これをエンジニアの「現場」は、一体どのように捉えているのか。
また、その先に何を見ているのか。
NECPCとレノボ・ジャパンで活躍する若手エンジニアに、自由に語ってもらいました。

SESSION1

NECPCとレノボ・ジャパン、それぞれのエンジニア環境の違いについて

[画像]T.K.

T.K.いま、S.Y.さんはレノボ・ジャパンでどのような仕事をしているんですか?

[画像]S.Y.

S.Y.私の仕事は特定の要素技術を追求するのではなく、少し先の先進技術を考えるということがミッションです。大きく括れば製品企画の分野になりますね。しかし従来の製品企画は、マーケティングがコンセプトを決めて、そこからそれぞれの開発に落としていくことで製品化するという流れだったのですが、近年ではマーケティングに私たちエンジニアが合流することで、マーケティング的なアプローチだけではなく、もっと技術寄りと言いますか、実現可能性を意識した提案ができるようになってきたのです。単なる夢物語としてだけでビジョンを語るのではなく、技術面で検証しながら新製品について考えることができることは大きな強みになっていると感じます。

T.K.S.Y.さんは転職してレノボ・ジャパンに入社したと聞きましたが、転職にはどんな思いがあったのですか?

S.Y.前職は航空機の整備士でした。航空機の安全・安心を技術で担保するという点に魅力を感じていましたが、そこは仕事上の特徴として、マニュアル遵守が求められる世界。そのような環境の中、エンジニアとしてステップアップしていくなかで「自分のやりたいことは何か」とだんだんと考えるようになってきました。そう思った時、自分から新しい価値を提案するエンジニアになりたいというビジョンが見えてきたのです。また、日本国内だけではなく、グローバルなフィールドで仕事がしてみたいという思いもありました。外資系のレノボ・ジャパンを選んだのは、エンジニアとして新しい価値が提案できるのではないかという期待感と、欧米やアジアの国々と協働してプロジェクトが動くというグローバルなフィールドに魅力を感じたからですね。日系企業でもグローバルなフィールドでの仕事を経験することは可能だと思います。しかし多くの場合は、ある程度エンジニアとして経験値を積んで、かつ役職に就いてからというのが一般的でしょう。それだと年齢を重ねる分、どうしても機動力は落ちます。それよりも、若くて勢いがあるうちに、グローバルなフィールドもそうですが、いろいろなことが経験できる環境が望ましいと思っていました。
逆に、T.K.さんは、現在NECPCでどのような仕事をされているんですか?

T.K.入社してからずっとハードウェアを担当しています。なかでも私は基盤設計・開発が仕事の中心です。今はそこでリーダーとして動いています。

S.Y.レノボ・ジャパンとグループになることで、T.K.さんは、レノボの製品にも一部関わっておられると聞いていますが、NECPCとレノボ・ジャパンの違いについて、どんなことを感じましたか?

T.K.まず感じたことは、日本国内ばかりではなくワールドワイドで展開しているだけに、製品企画がしっかりしていると思いました。また設計については、エンジニアが考える要素がたくさんあるというか、自由度の高さは感じました。これは、各エンジニアがそれぞれの持ち場で自分が最適と思えるところまで突き詰めていける面白さがあるのではないでしょうか。逆にエンジニアがどうすれば一番良い結果を得ることができるのかを考え抜かなければならないという、ハードルの高さにもつながると思いますが、エンジニアとしての面白みはありますね。もちろんそれは、どちらが良い悪いということではなく、お互いが培ってきた企業文化の違いということなんでしょうね。

S.Y.レノボ・ジャパンの場合は、企画から生産に至るまで、世界中の国に担当が別れています。一方、NECPCは日本国内で企画から生産までの全てを担っている。エンジニアは特に生産現場のことを知る必要があると私は思っていますので、1ヶ所で全てを見ることができる環境、すぐにコミュニケーションが図ることができる環境は、うらやましいと感じますね。

SESSION2

グループ化による「シナジー効果」をどう考える?

[画像]S.Y.

S.Y.NECPCとレノボ・ジャパンがグループになることで、この先、より両社のエンジニアが密接に関わり合い、良い意味でのシナジー効果を発揮していくことが求められるわけですが、T.K.さんはこのことをどのように捉えていらっしゃいますか?

[画像]T.K.

T.K.双方が持っている技術をひとつの製品に反映し合うというのは、わかりやすい例、つまり目に見えるシナジー効果と言えるでしょう。でも大切なことは、それだけではないと思っています。もっと目に見えないところというか…。日本国内向けに展開してきたNECPCと、ワールドワイドに展開してきたレノボ・ジャパンが一緒になることで、LaVieでもない、ThinkPadでもない「何か」を生み出すことができるようになる。そこを実現させることができてはじめてシナジー効果と言えるのではないでしょうか。

S.Y.私も全く同意見です。違う文化を持つ企業が一緒になることで、お互い良い文化を学び合うことができるという点は大きいですね。全く新しい「何か」を生み出すアドバンテージはすごくあると思います。でも一方でオペレーションが難しくなるのかなとも感じています。ものづくりにおいては、双方で重なる部分が出てくる。そのことを踏まえて新しいプロジェクトを動かしていかないと、ムダにお互いのリソースを食いつぶすことにもつながりますからね。

T.K.例えばNECPCは、ODMが選定したパーツに合わせるのが一般的ですが、レノボ・ジャパンでは、自由度が高い分、エンジニアがパーツ選定から見積を取るところまで関わる。そのうえで、各パーツのスペックを検討して、この装置にはこのパーツが最適と判断していく。こうした一連の流れをエンジニアが担うのは凄いと思います。

S.Y.確かにプロジェクトの動き方は双方で違いますね。日常のワークシーンでは、担当者間で決めて決定していくということはきわめて多いです。だからこそ、常に全体について意識的にモニターしていないと、知らない間に、どんどん置いていかれることにもなる(笑)。どちらが良い悪いではなく、組織としてプロジェクトを動かしていくという点ではNECPCのやり方も見習うべきことはたくさんあると感じています。

T.K.プロセスの違いは大きく感じますね。日本企業と外資系企業との違いとでも言うのでしょうか。でもそれぞれの文化を尊重し合い、融合することで、新しい「何か」を生み出していきたいですね。

SESSION3

「市場価値の高いグローバルなエンジニア」とは?

[画像]S.Y.

S.Y.今回の対談の大きなテーマは「市場価値の高いグローバルなエンジニアとは何か?」ということですが、この点についてT.K.さんはどう思いますか?

[画像]T.K.

T.K.私たちが関わる業界は、技術の進歩がきわめて早い世界です。現時点で最新だったものが、2〜3ヶ月で過去のものになってしまう。またPCを担当していた人がタブレットを担ったり、スマートフォンの担当に変わったりもする。こうした動きの早さが常に伴う業界です。だからこそ、私はエンジニアには「臨機応変」というキーワードが重要になってくると感じています。常に新しいものを取り入れて、どんな場面でも適切に対応することができるエンジニアこそが「市場価値の高いグローバルなエンジニア」だと思いますし、私もそうなりたいと願っています。

S.Y.私にとって「市場価値の高いグローバルなエンジニア」とは、プロジェクトを引っ張っていけるエンジニアだと思っています。プロジェクトを引っ張るとは、自分なりの持って行きたい方向を見据えて、かつ将来に対するビジョンについて正しく考えがあるということ。特にレノボでは、一つの開発事案で、いろんな国の人が関わります。ここでは、それぞれの国の人たちの文化的な背景を理解し、尊重したうえで、積極的にアプローチしていくことが求められます。ただ単に従わせるのではなく、みんなの意見を聞き、利害が一致するように共感させていく。しかもそれを国をまたいで実践できる…。レノボ・ジャパンには、このように自分自身の「道」を持った尊敬すべきエンジニアがたくさんいます。私もいつかはそんなエンジニアになりたいと感じています。

S.Y.お互いの「目指すべきエンジニア像」が見えてきましたね。「これから」という点では、T.K.さんは、この業界にどんなビジョンや期待感を持っているんですか?

T.K.IoTという言葉が流行っていますが、私はPCやスマートフォンなどのIT機器は、家電、クルマ、家など、あらゆるものと繋がっていくと思っています。PCをコアとして、いろんなものとの連携、それに伴う市場変化に関わっていきたいというのが、私なりの夢であり、将来のビジョンですね。最先端の家電との連携などの技術開発に関わりたいと思っています。

[画像]S.Y.

S.Y.私も同じようなビジョンを持っています。今、市場にはいろんなスマートデバイスが出ていますが、重要なのは、各デバイスのコラボレーションではないかと感じています。PCを中核に、何ができるのか。それを模索していきたいですね。レノボ・ジャパンでは「Protect & Attack」という考え方があって、「Protect」の面は、今までのお客様の信頼に応えていくことを大切にし、一方の「Attack」では、全く新しい価値創造を担っていくというものです。例えば今電車に乗ると、みんなスマートフォンを見ていますよね。私はスマートフォンの出現により、社会に全く新しい生活スタイルができたと思っています。スマートフォンのように、新しいデバイス提案を通じて、人々の生活をがらっと変えることができる。その可能性がこの業界にはあると思っています。もちろんそれは決して簡単なことではありませんが、いつかは自分が発案したものがスマートフォンのように、世界を変えることができるようになればと願って日々の仕事に取り組んでいます。そういうものをいつかは生み出したいですね。

T.K.エンジニアは、エンジニア自身がワクワクした気持ちがないと、絶対にお客様にも思いは届かないと感じています。私の経験でもプロトタイプ段階で「おーっ!」となったものはヒットしますし、楽しく仕事をするというのは、私自身のポリシーでもあります。ぜひ、私もワクワクするような「何か」をS.Y.さん考えてください(笑)。

S.Y.いや、それはぜひ一緒にやりましょう!

[画像]S.Y.×T.K.
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